希少動植物

ハナシノブ(ハナシノブ科 ハナシノブ属)について

 九州の山地の草原に稀に見られる。シダの葉に似た葉で、花の直径が2.5―3.0cmの薄紫色の花を咲かせ、高さ70―100cmにもなり6―8月頃に咲く多年草の植物である。ハナシノブ属は世界に約25種があり北アメリカ西部に多く、日本では江戸時代中期ごろから園芸植物として栽培されてきた。

 九州の山地に自生しているハナシノブはヨーロッパから中国、朝鮮を経て渡来した生育地は湿潤地を好み、多くの場合激しい競争から免れるような傾向がある。栽培のやり方では年間咲かせることができる。

 漢方では全草や根、根茎に薬草成分があるとされ去痰、止血、気管支炎などに煎じて服用できる。

 年々減り続ける動植物たちの種類が増える中、環境省が国内希少野生動植物の追加指定に平成7年2月にハナシノブなど四種を加えた。(ハナシノブ、キクザトサワヘビ、アベサンショウウオ、イタセンバラ(淡水魚) その他に希少野草指定は受けていないが、保護しないと無くなる種も多い。(マツモトセンノウ、オグラセンノウ、ヒメユリ、クサレダマ、ヤツシロソウ、フシグロセンノウ、ヒゴタイ、等がある。)

 ハナシノブは自然の状態では、野生の草たちとの共存が必要であるためくじゅう飯田高原は生育に最も適した地といえる。

国内希少野生動植物

絶滅のおそれのある野生生物の種の保存に関する法律(種の保存法)のなかで、採取、譲渡の規制をするものが指定されています。

希少野生動植物種指定

植物6種 ハナシノブ(ハナシノブ科)
キタダケソウ(キンポウゲ科)
レブンアツモリソウ(ラン科)
アツモリソウ(ラン科)
ホテイアツモリ(ラン科)
アマミデンダ(オシダ科)
希少野草(大陸系) キスミレ
ヒゴタイ
ツクシマツモト
ヒロハトラノオ
オグラセンノウ
ヤツシロソウ
昆虫4種 ベッコウトンボ 
ヤシャゲンゴロウ
ヤンバルクイナ
コイシツバミシジミ
38種 コウニトリ
トキ
ハヤブサ
ライチョウ
ほ乳類 ツクシヤマネコ
イリオモテヤマネコ
魚類 イセタンバラ
爬虫類 キクザトサワヘビ
アベサンショウウオ
(内、平成7年2月追加指定 ハナシノブ、キクザトサワヘビ、アベサンショウウオ、イセタンバラ )